フランス・パリにおいて開催されたオリンピック、パラリンピック。いずれの大会でも日本人選手の活躍が目覚ましく、手に汗握りながら応援された方も多いと思います。特にパラリンピックでは、小田凱人選手が悲願の優勝の瞬間コートにダイブする姿や、難民選手団に史上初のメダルをもたらし「このメダルを世界中の人たちに捧げたい」と語ったパラテコンドー女子のザキア・フダダディ選手の活躍など、私たちに大きな感動を与えてくれました。つい人間は、壁にぶつかるとその原因を自分以外に求めたり、人生そのものを恨んでしまったりすることがありますが、パラリンピックの選手からはそうした他責や自己憐憫はみじんも感じません。むしろ、障がいがあったからこそ、この場に立てたという自らを鼓舞するほどのパワーを感じました。
障がいを卑下して、自分の可能性をあきらめるのではなく、今の自分の全てを受け入れ、そこから限りない可能性を見出そうとする姿に、これからの社会のありようを示してもらったようです。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 淳 朗