本年元日に発生した能登半島地震については、発生から130日を超える今でも多くの皆様が心を寄せておられることと思います。
今号では、そうした有事の際派遣される全国の福祉関係者の協力支援組織「災害派遣福祉チーム(以下、DWAT)」についてお伝えしたいと思います。DWATは、被災地において介護等を要する高齢者や障がいを有する方の避難生活を支援し、生活機能の低下を防止することを目的に、各都道府県が主体となって介護福祉士や社会福祉士など福祉の専門職を中心に編成された派遣チームのことです。 今回の災害でも長崎県からは地震発生以降4月までの間に23名の福祉職が現地の福祉避難所へ赴き、最終的な避難先が決まっていない方の対応にあたっています。当法人からも3月中旬に2名の職員を派遣し、他県の福祉職とともに4日間にわたる支援活動を行ってきました。帰ってきた職員に話を聞いたところ、災害という異常事態のなかでどうしていいのかわからない方も多く、そうした方への支援の難しさなどを報告してくれました。現地の大変さは想像を絶するものですが、私たちも福祉関係者としてこれからもできる支援を続けていきたいと思います。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 淳 朗