コロナに明け暮れた3年間を経て、4年ぶりとなる関係者を招いての敬老会を開催することができました。敬老の日にふさわしい華やいだ雰囲気の中、敬老者の皆様をお祝いすることができました。
さて、長寿に関する有名な仮説に「おばあちゃん仮説」があります。簡単にいうと、動物にはペットを除き老化期はありませんが、人間の場合は、閉経後も子育ての手助けをするため、寿命が延びていったとする仮説です。動物の場合、子育ては短期間で済む上、生物学上の特徴から、狩などの生存機能を維持しながら子育てができるそうです。ところが、人間の場合、子育てには大変な苦労と時間がかかります。それを経験豊富で愛情豊かなおばあちゃんが応援団を買って出てくれたおかげで子供の生存率が高まったことが、長寿体質へと進化的適応を遂げたというわけです。
まさに、長寿者の豊富な経験と知恵が今の社会をつくり上げてきたのですね。
改めてご長寿をお慶び申し上げます。
おじいちゃんの仮説については、また次の機会に。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 淳 朗
