2020年初頭より3年半近くに及んだコロナ禍の出口にようやく差し掛かりました。この間、ふるさとだよりは8回発刊されているのですが、そのうち6回も巻頭言でコロナのことに触れていました。それほど、コロナによる日常への影響は大きかったのでしょう。この原稿を書いている4月末現在、高齢者施設における面会制限の基準となる保健所による定点把握の指標は示されていませんが、季節性インフルエンザと同等と考えると、警報等が発令されない限り、面会や交流も徐々に以前の形に戻っていくと思われます。
国としても、現在のウイルスの特性から、感染によるリスクよりも、面会や交流等の制限によって損なわれる高齢者の意欲や体力の低下によるリスクの方が大きいとの認識を示しています。
5月6月は、「母の日」、「父の日」と続きます。これまで失われた時間を取り戻すためにも、長いトンネルを抜けた後は、ぜひホームを訪ねていただければと思います。
この間のご家族・関係者の皆様のご理解とご協力に改めて感謝申し上げます。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 淳 朗