社会福祉法人 ふるさと
理 事 井元 恵保美
去る7月、90歳で天寿を全うされ、お浄土へと旅立たれました。
その名誉理事長との思い出は、昭和51年4月、同郷の友7人で特別養護老人ホームふるさとを開設された時が始まりです。当初はまだ「姥捨て山」というイメージもあったため、地域へ出かけて老人ホームへの理解を説いて回られました。職員採用も地域から採用し、研修会等を開いて全職員に勉強の機会を与え、数年後には様々な資格を取得することができました。
老人ホームは地域社会のもので、個人のものではないと、常日頃から言われ、地域に開かれ、地域に根差した施設運営を心がけ、制度が変わるたびにいち早く取り入れながら地域に貢献されてきました。
先手必勝の精神や、電話や来客の対応、また「無財の七施」など、当時ご指導いただいたことが走馬灯のように思い出されます。
介護保険が導入され、福祉は大きく変わりましたが、ふるさとの理念である「共助共援」は変わりません。これからも全職員の研鑽により、地域のためにふるさとが発展することを故名誉理事長も天国から望まれ、見守っておられると思います。
本当に長い間ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
天国では友人7人で今日の社会情勢を話されていることでしょう。
心からご冥福をお祈りいたします。