昨年一年間で日本の人口は、64万人以上減少したとの発表が総務省からありました。長崎県においても約1万6千人の減少と、他県より早いスピードで下がり続けています。避けがたい人口減少の時代にあって、これまでどおりとはいかないものの一つに公的サービスがあります。人にも財源にも限りがあるからです。 とは言え、手をこまねいているわけにはいきません。現在、国では「地域共生社会」という目指す地域像に向けて、全ての関係者の協働による全世代を対象とした福祉サービスの仕組みづくりを進めています。もちろん、ここ西海市においても高齢者・障害者に限らず、子供たちや生きづらさを抱える人々も含めた支援の輪をつくる取り組みが始まっています。 私ども社会福祉法人ふるさとも一関係者として、その一翼を担う覚悟を表明すべく、46周年を迎えた新年度のスタートを機に、新たな理念体系を策定いたしました(裏面参照)。幸せは人口ではありません。そこに住む人々が、なじみの関係の中で、いつまでも暮らし続けたいと思う地域づくりを目指し、これからも「地域とともに、共助共援」を胸に歩んでまいります。
社会福祉法人 ふるさと 理事長 北 島 淳 朗