明けましておめでとうございます。謹んで新年のお喜びを申し上げます。
令和となって初めてのお正月を迎えました。今年はどんな年になるでしょう。昨年も押し迫ってからのこと、長年パキスタンやアフガニスタンで医療活動やかんがい事業を行ってこられたペシャワール会の中村哲医師が銃弾に倒れた事件は、大きな衝撃をもって伝えられました。その中村先生が座右の銘とされていた言葉が「一隅を照らす」という言葉だったとのことです。もともと天台宗の開祖、最澄の言葉で、「一人ひとりが自分のいる場所で、自らが光となり周りを照らしていくことこそ、私たちの本来の役目であり、それが積み重なることで世の中がつくられる」という意味があるそうです。
光の届きにくい片隅を照らすとは、まさに福祉の精神そのもの。福祉に携わるものとして「一隅を照らす」という言葉を胸に今年も精進したいと思います。皆様にとって輝かしい年になりますよう心よりお祈り申し上げます。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 淳 朗
ふるさとだよりvol.174 記事一覧へ