「目には青葉山ほととぎす初鰹」まさに新緑が眩しい季節になりました。この時期、西海市の賑わいといえば大瀬戸町雪浦で開催される「雪浦ウィーク」です。今年で20回を数えるこのイベント、実は「長崎さるく」の原点とも言われ、期間中は、雪浦のまち全体が会場となって訪れる人々をもてなしてくれます。
出店者のほとんどが地元の住民で、自宅を開放した庭先カフェで手作り雑貨、工芸作品の販売やアロママッサージ、美容鍼といった癒し体験、マリンスポーツなど、スローライフとも言える田舎暮らしを味わうことができます。
20年にわたる交流活動により、最近では町外からの移住者も増えているそうです。芸術家、職人、有機農業者など様々な人を受け入れる雪浦の懐の深さも人々を惹きつける理由かもしれません。各地で人口減少や過疎化により小さな自治体の存続が危ぶまれていますが、こうした地域の資源と人々とのつながりを活かした『地域共同体』という新たな生き方に、これからの時代のヒントが見えるようです。
※今年の「雪浦ウィーク」は終了しました。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 淳 朗