皆様にとって、今年はどのような年になるでしょうか。私たち社会福祉法人にとって、今年は大きな改革の年となりそうです。と言うのも、昭和26年に制度化された社会福祉法人ですが、それから65年が経ち、社会福祉法人としての役割が変化する中、時代に即した改正法案が施行されるからです。
戦後の著しい復興の中で、貧困からの脱却という目標に向け一定の貢献をしてきた社会福祉ですが、その後の核家族化や少子高齢化により、社会はさらなる変容を遂げます。社会やコミュニティにおける「つながり」が薄れはじめ、ホームレスや孤独死、ニートといった福祉課題も顕在化してきました。
しかし、それらの問題には制度や事業だけでは対応できない事例が数多くあるのです。そうした制度の谷間にいる人々に手を差し伸べるという福祉のあり方が、今まさに社会福祉法人に問われています。
新たな使命を自覚し、自らが持てるものを活かして、さらなる社会貢献に努めて参りたいと思います。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 淳 朗