昨年の話題の中でも、元総務相の増田寛也氏らが発表した『地方消滅』にびっくりされた方も多かったのではないでしょうか。経済や社会情勢などの予測と違い精度が非常に高いとされる人口動態予測に則ったものだっただけに、その衝撃も大きかったようです。ここ西海市でも早速「人口減少対策推進本部」が設置されました。
確かに少子高齢化と都市への一極集中による人口減少の流れは留まるどころか、加速さえしているように感じます。このままでは予測が本当になる日も来るのでは…とつい考えてしまいます。
そんな迫りくる緊急かつ重大な課題に私たちはどう対処すればいいのでしょうか。雇用の創出や出産・子育て支援などの政策的対応もさることながら、私たち住民の意識こそ変わるべき時に来ているのかもしれません。縮み行く地方を受け入れた上で、いかに豊かに幸福に暮らしていけるかが問われているのです。
そして、その扉のカギを持っているのはきっと私たち自身なのでしょう。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 淳 朗