新特養に移って一年が経過いたしました。当初は、初めてのユニットケアに不安もあったようですが、入念な事前研修が奏功し、ほどなく落ち着くことができました。ユニット型となり、職員を増員し、介護体制を厚くした効果もあったようです。
そんな一年の中で、ご利用者のお一人が、百十歳のご長寿を迎えられたことは大きなニュースとなりました。百十歳以上の長寿者は、全国で80名弱しかおられないそうで、長寿研究に取り組む某大学から協力依頼があったほどです。ノーベル賞の山中伸弥先生で知られるips細胞をつかって長寿の秘訣を調べるというのです。この研究により、将来は遺伝子や細胞レベルで健康長寿の秘密が明らかになるかもしれません。その画期的研究に西海町出身で、しかも当ホームご在所のお年寄りが関わっておられることは、大変光栄なことであり、大きな誇りとなりました。
この春オープンしたシニアライフサポートセンターも、地域のご長寿を支える存在になれるよう努めて参りたいと思います。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 榮