毎年この時期になると、異常気象による凄惨な災害の報道を多く耳にします。一年前は、九州北部で集中豪雨が発生し、尊い命が失われました。今年も島根、山口地方をはじめ全国的に記録的豪雨による災害のニュースが後を絶ちません。
全国の福祉施設では、過去のこうした災害における対策・対応をもとに、災害時の福祉施設の役割について議論してきました。その役割とは三つあります。 まず、一つ目は、利用者の命を守ることであり、利用者の生活を支えるために自施設のサービスを継続することです。二つ目は、施設の機能を活かし、避難所として地域に提供したり、被災地域の施設利用者を受け入れたりすること。そして、三つ目は、福祉に関わる専門職として被災者支援にあたるとともに、被災施設や被災地域への応援活動を行うことです。
いつ何時起こるかわからない災害、そしてその災害は私たちの想像をはるかに超えるものもあることを肝に銘じ、常に準備を怠らないようにしたいものです。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 榮