今年も「秋季全国火災予防運動」が始まりましたが、残念ながらその前に大きな火災事故が起こってしまいました。先月 は、福岡の整形外科医院で10名の犠牲者を出す火事が。そして2月には長崎市内の高齢者グループホームで。いずれも福祉・医療施設での火災事故でした。
こうした痛ましい火災が発生するたびに規制は強化されますが、事故はまた繰り返されてきました。過去の例を見ると共通した原因があることに気づきます。行われなかった初期消火、通報の遅れ、防火設備の不備、そして形ばかりの訓練と点検。「うちに限って起こるわけない」そんな慢心がこうした凄惨な火災事故を引き起こしているとしか思えません。
先日、ある消防団長さんが 「火災のうち70〜80%は油断で起こった火事です。裏を返せば、油断さえしなければ火事の70〜80%は起こらないということです」と言われていました。まさにその通りでしょう。
火災に限らず、いつ何が起こっても対応できるように『心の警報』はいつもONにしておきたいものです。
社会福祉法人 ふるさと
理事長 北 島 榮
第2グループホーム ふるさと
2024年12月17日